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まだら認知症とは?【早期発見方法と予防方法を解説】

認知症予防について

こんにちはにゃんこ先生です。
今回は、まだら認知症とは何か?まだ認知症について解説し、また予防法をお伝えします。
私は2000年に介護業界に入り在宅介護の立ち上げ、施設長を約20年ほど行い現在に至ります。
また地方に住んでいた父親も認知症となり、いろいろと将来のための有益な情報となればと思います。

5分少々で読める記事ですので、しばしお付き合いください。

  • まだら認知症とは何か?まだら認知症など聞いたことはありますか?一般に言われる認知症との違いは「まだら認知症」とは、レビー小体型認知症とも呼ばれ、認知症の一種です。
    レビー小体は、脳内に異常蛋白質が蓄積することで、神経細胞が死滅することで形成されます。
    この異常蛋白質が、アルツハイマー型認知症と同様に、脳内に蓄積することが認められています。

まだら認知症とアルツハイマー型認知症の違いは、症状の出現順序にあります。
アルツハイマー型認知症の場合、記憶障害が先に現れ、その後、言語障害や認知能力の低下が現れます。
しかし、まだら認知症の場合、視覚的空間認知障害や幻覚が先に現れることがあります。
また、運動機能障害や自律神経の症状が出やすいことも特徴です。

なお、まだら認知症は、アルツハイマー型認知症や血管性認知症と併発することがあり、症状の混合が生じることもあります。
このため、まだら認知症の診断は、正確な検査と専門家の診断によって行う必要があります。

アルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症など知らない言葉が出てきたと思います。
アルツハイマー型認知症とレビー小体型認知症について簡単に解説をします。

⓵アルツハイマー型認知症とは何か?
アルツハイマー型認知症は、脳の神経細胞が壊れて死滅することによって引き起こされる、進行性の疾患です。
この疾患は、主に加齢によって引き起こされますが、遺伝的な要因も関与していることが知られています。
アルツハイマー型認知症の主な症状には、記憶力の低下、思考力の低下、言葉の理解力の低下、行動や判断力の低下などがあります。

アルツハイマー型認知症の病理学的特徴は、脳内に蓄積する異常なタンパク質質のアミロイドβプラークとTauタンパク質の神経原線維変化です。
アミロイドβプラークは、正常な神経細胞の周りに異常なタンパク質の蓄積を引き起こし、Tauタンパク質の神経原線維変化は、
神経細胞内でタンパク質の蓄積を引き起こし、細胞死につながります。これらの変化により、脳内の神経細胞の機能が低下し、死滅します。

アルツハイマー型認知症は、進行性の病気であり、初期段階では軽度の症状しか現れないことが多く、症状が進行するにつれて重度の認知障害が現れます。
アルツハイマー型認知症の治療法は現在のところなく、症状を軽減するための薬やリハビリテーションが行われますが、症状の進行を遅らせる方法はまだ見つかっていません。

⓶レビー小体型認知症とは何か?
レビー小体型認知症(Lewy body dementia; LBD)は、認知症の一形態であり、アルツハイマー病やパーキンソン病とともに、高齢者に多く見られる認知症の一種です。
LBDは、神経細胞内にレビー小体と呼ばれる異常なタンパク質が蓄積することで発症します。

LBDは、徐々に進行する認知症を伴い、思考力や判断力、記憶力の低下、注意力の欠如、混乱、錯乱、幻覚などの症状が現れます。
また、LBD患者は、パーキンソン病の症状(手足の震え、筋肉の硬直、歩行障害)を合併することがあります。

LBDの原因は、詳しくは分かっていませんが、レビー小体が脳細胞に蓄積することで、神経伝達物質の不均衡が生じ、神経細胞の機能が障害されることが考えられています。
遺伝的要因もあるとされていますが、環境要因なども関係していると考えられています。

LBDの診断には、神経学的検査や画像診断(脳MRIやPET)による検査が用いられます。LBDの患者には、抗アルツハイマー病薬や抗パーキンソン病薬などが用いられますが、
薬物療法には限界があります。症状を和らげるために、身体機能の維持、心理社会的支援、リハビリテーションなどが必要です。

LBDの患者は、薬物療法やリハビリテーション、介護などの治療とともに、家族や介護者のサポートが必要です。LBD患者の家族や介護者は、症状を理解し、
適切なケアを提供することが重要です。また、家族や介護者自身もストレスや負担を抱えることがあるため、自己ケアも必要です。

⓶まだら認知症とは何か?
まだら認知症(パーキンソン病性認知症)は、パーキンソン病の患者さんに見られる認知症のことを指します。
パーキンソン病は、運動障害を主な症状とする神経変性疾患であり、まだら認知症はその合併症の一つです。
パーキンソン病患者さんの30-50%に認知症が合併するとされ、そのうちの1/3程度がまだら認知症と診断されます。

まだら認知症の症状は、初期には、注意力の低下、思考速度の低下、物忘れ、計画的行動能力の低下などが見られます。
認知症の症状が進行するにつれ、記憶障害、判断力の低下、語彙力の低下、空間認識障害などが現れます。
パーキンソン病に合併することが多いので、まだら認知症には、徐々に進行する運動機能の低下や手の震え、筋肉の硬直、歩行障害などが伴うことがあります。
また、うつ病や幻覚・妄想症状、睡眠障害なども合併しやすく、まだら認知症患者さんには心理的な支援も必要です。

まだら認知症の原因には、アルツハイマー型認知症と同様に、脳内の神経細胞の萎縮や神経細胞の死亡などの脳の神経変性が関与していると考えられています。
パーキンソン病の場合、ドーパミン神経が主に損傷しているため、その影響がまだら認知症にも及んでいると考えられています。
ここまでたくさんのことがありました
では実際に認知症の予防方法3点を解説します

  1. 健康な生活習慣の維持:適度な運動、健康的な食生活、十分な睡眠をとることが大切です。また、喫煙やアルコール摂取を減らすことも重要です。
  • 認知的な活動の継続:新しいことに挑戦すること、読書やパズルなどの認知的な活動を行うことで、脳を鍛えることができます。
  • 社会的な関係の維持:社会的な関係を維持し、コミュニケーションをとることは、認知症のリスクを低減する効果があります。家族や友人、地域コミュニティーなどとのコミュニケーションを取ることが重要です。